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2025.11.17

第5回みんながつながる救急カフェが終了しました

第5回みんながつながる救急カフェ

 令和7年10月23日高崎市総合保健センターにて、二次医療圏で関わる高崎市医療介護連携相談センターたかまつ(高崎)医療介護連携室あんなか(安中)の共催で行われました。
 今回のテーマは、「認知症等を抱える方への急変時の対応~自分の症状を伝えられない方、支援者はどんな事を心がけると良いのか?~」でした。
 多くの高崎・安中市内の在宅医療・介護の専門職の方、救急救命士の方、オブザーバーの方にご参加いただきました。
 講演内容は、まず高崎北消防署 救急救命士 宮本 守様から『認知症傷病者の現場対応と現状』と題して、事例や対応例についてお話しいただきました。「認知症傷病者は自分で正確に症状を伝えられないことも多く、情報共有しやすい環境整備が必要」とのお話がありました、また、「マイナンバー保険証の提示により、病歴・通院歴が判明し、早期病院搬送となる」とのことでした。
 次にNPO法人じゃんけんぽんより、グループホームじゃんけんぽん群馬町の介護支援専門員 金澤るり子様、グループホームあいあいえすの介護支援専門員 上原由美様から「認知症等を抱える方への急変時の対応」と題してお話しをいただきました。グループホームでは、「家庭に近い環境で、個々の得意なことが活かせるような楽しみ、ご家族との時間を持つ方の支援」をされており、「急変時のことは入所の時点でご本人やご家族から聞き取りをし、人の気持ちは常に揺れ動くため、定期的にご相談しながら決めている」とお話しされていました。
 その後、「認知症など自分の症状を伝えられない方について共有しよう」をテーマにグループワークを行いました。救急救命士と医療介護専門職の皆様が、穏やかな雰囲気で熱心に意見交換されていました。
 最後に、高崎市等広域消防局 救急課 救急指導係 田中 博之様より、「マイナ救急」「#7119」のお話がありました。「マイナ救急」は、救急隊員がご本人のマイナ保険証を活用し、過去に受診した病院や処方されたお薬などの医療情報を閲覧します。ご本人や付き添われる方の負担を軽くするとともに、適切な医療処置を受けられるようになるそうです。「#7119(救急安心センター事業)」とは、急なケガや病気をしたときに、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口で10月から群馬県でも運用が開始になったそうです。
 今後、認知症など様々な疾患の影響で、自分の状態を伝えられない方は増えてくることが予想されます。医療や介護、救急の専門職がお互い協力し、速やかな急変時対応ができるよう、これからもみんながつながる救急カフェを続けていきたいと思います。
 次回は、来年5月に安中会場での開催を予定しています。皆様のご参加をお待ちしております。

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